木造阿弥陀如来立像(所蔵:刈宿町 常福寺)
- よみ
- もくぞうあみだにょらいりゅうぞう
- 指定・種別
- 市指定・彫刻
- 員数
- 1躯
- 法量
- 像高90.1cm
- 材質
- 木造(一木造) 漆箔 玉眼(現状)
- 時代
- 平安時代中期
- 所蔵
- 刈宿町 常福寺
像の頭体幹部を一材から彫り出し、内刳りを施さない一木造。修理によって像全体が新しい漆箔や彩色で覆われ、彫眼が玉眼に改変されている。
しかし、頬の張った面貌や幅・奥行きのある体躯、覆肩衣の右腹前・大衣右膝下・裙両脚間に配された旋転文、両腿の膨らみを強調する長X字形の紐状衣文は、平安時代中期の仏像の特徴をよく示している。
本像はもと伊勢(現三重県)に伝来したが、明治初年に吉良町富好新田の念仏道場(後の来迎寺)の本尊とするために譲り受け、さらに平成2年に来迎寺が廃絶したため常福寺へと移された。明治初期に伊勢では厳しい廃仏毀釈運動が行なわれ、その結果、多くの仏像が海を渡って三河湾沿岸地域の寺院に移された。本像もその一例に数えられる。
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