木造阿弥陀如来坐像(所蔵:吉良町乙川 正法寺)
- よみ
- もくぞうあみだにょらいざぞう
- 指定・種別
- 市指定・彫刻
- 員数
- 1躯
- 法量
- 像高93.9cm
- 材質
- 木造(一木割矧造) 彩色 彫眼
- 時代
- 平安時代(11世紀)
- 所蔵
- 吉良町乙川 正法寺
薬師堂の厨子内に薬師如来坐像と並んで安置される秘仏。頭部左寄りに木心を込める広葉樹竪一材から頭体を彫出し、脚部材と両前膊(ともに後補)を寄せる。体背面を割り放して体部は内刳りを行うが、頭部はムクのまま。肉身は白、着衣は朱の彩色を施し、目と口ひげに墨書きが残る。形式化した平板な翻波式衣文や面長な顔、長く伸びた眉、小ぶりな鼻と口などに、永承2年(1047)銘の京都府加茂町西明寺薬師如来像との類似が指摘されている。
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