如意輪観音坐像
- よみ
- にょいりんかんのんざぞう
- 指定・種別
- 市指定・彫刻
- 員数
- 1躯
- 法量
- 像高55.4cm
- 材質
- 木造(寄木造) 漆箔 衲衣盛上げ彩色 玉眼
- 時代
- 南北朝時代
- 所蔵
- 上町 実相寺
中世西条城主・吉良氏の菩堤寺であった実相寺の現本堂の本尊。二臂の如意輪観音像で、右膝を立てて両足裏を合わせる輪王坐(りんのうざ)といわれる坐勢をとり、右手は頬に当てる思惟の形、左手は掌を開いて大地につける。穏当で愛らしい顔容や丸みを帯びて波打つ衣文の表現が、実相寺末寺である願成寺に伝わる性慶作の貞和2年(1346)在銘の釈迦如来像に似ていることから、本像も性慶の作である可能性が指摘されている。衣部には同様に蔓唐草文や菊花文などの胡粉による盛上げ彩色、背部には格子に角渦巻文の切金文が施されている。
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