唐櫃

ページ番号1002840  更新日 2021年4月21日

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写真:唐櫃

よみ
からびつ
指定・種別
市指定・工芸
員数
3合
法量
総高70.5cm 幅72.4cm 奥行53.0cm 箱高60.0cm 脚高62.3cm
材質
木製 漆塗り
時代
室町時代 応永25年(1418)
所蔵
上町 実相寺

3合ともに杉材と思われる一枚板を組み合わせた被せ蓋造りの唐櫃。本来6脚であるものが、現在は一部脚を失っている。簡素な形であるが、箱側底面や蓋上側面に生漆、縁取りや脚、箱裏面に黒漆を塗る丁寧な造作を行っている。箱側面に朱漆で「初佰内/貮佰内」「参佰内/肆佰内」「伍佰内/陸佰内」、蓋裏に「応永戊戌廿五年臘月日 願主清信女瑞貞」とあり、大般若経600巻を納めていたものと思われる。施主「清信女瑞貞」については、応永16年(1406)落慶の華蔵寺法輪蔵のために寄進を行った吉良氏ゆかりの人々の中に「侍女瑞貞」として名前が登場する。中世の吉良氏の寺院との関わりを物語る貴重な遺品の一つである。

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