四条河原遊楽図屏風


- よみ
- しじょうがわらゆうらくずびょうぶ
- 指定・種別
- 市指定・絵画
- 員数
- 6曲1双
- 法量
- 各隻 縦95.5cm 横263.1cm
- 材質
- 紙本金地著色
- 時代
- 江戸時代
- 所蔵
- 田貫町 個人蔵(西尾市岩瀬文庫寄託)
江戸時代初期に京の四条河原で行われた遊女歌舞伎の賑わいを描く屏風。鴨川のほとりに竹矢来に囲まれた歌舞伎小屋が立ち、見物の老若男女や物売りたちがとりまく。静嘉堂本、堂本家本、ボストン美術館本など他の四条河原図屏風と共通するモティーフが随所に見られるものの、見世物小屋を描かず歌舞伎小屋を大きく描く点や花見の風景を加える点、右隻の舞台上の舞い手たちの頭に中剃りがあり、若衆歌舞伎と思われる点などは特異である。作者は不明だが、頭の大きなプロポーションや横顔の山形の鼻、口の際まで伸びたもみあげ、金泥による硬質な衣褶のくくり線に特徴がある。人物の描写はやや硬化したところがあるものの、衣装の紋様は丁寧に描き込まれ、かつバラエティに富んでいる。制作は江戸時代17世紀中ごろと見られる。伝来の詳細は不明であるが、西尾藩主である大給松平家から所蔵家が拝領したと伝えられる。美術作品としても近世風俗資料としても重要な作品である。
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