仏涅槃図(所蔵:寺津町 養国寺)
- よみ
- ぶつねはんず
- 指定・種別
- 市指定・絵画
- 員数
- 1幅
- 法量
- 縦180.5cm 横152.5cm
- 材質
- 絹本濃彩
- 時代
- 南北朝時代
- 所蔵
- 寺津町 養国寺
釈尊入滅の情景を描いた涅槃図。暖色系の彩色や宝床の足元側を見せる構図、両腕を体側に付けて両脚をそろえる釈尊の姿勢、取り巻く会衆の服制や姿が古い形式の涅槃図の要素であるが、画面下方に描かれた多くの動物、仏母・摩耶夫人(まやぶにん)の乗る雲のスピード感を意識した形は鎌倉時代以降に一般的となった新形式の涅槃図の要素であり、新旧折衷形式の涅槃図となっている。筆鋒を強調した肥痩のある描線や肉身の隈取などは中世以降の技法によるもので、古い涅槃図を祖本として南北朝時代に制作されたものと思われる。箱書によれば、もとは「田谷寺(所在不明)」の什物であったものが、天正3年(1575)に養国寺に納められた。
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