千手観音
- よみ
- せんじゅかんのん
- 指定・種別
- 市指定・絵画
- 員数
- 1幅
- 法量
- 縦55.5cm 横32.5cm
- 材質
- 絹本濃彩
- 時代
- 南北朝時代
- 所蔵
- 上町 実相寺
画面下半分に千手観音と脇侍(向かって左に柄香炉を持つ壮年の男性、右に花籠を捧げる女性)を描き、上には墨で当寺第4世一峰明一により『千手千眼観世音菩薩広大円満無礙大悲心陀羅尼経』の一部が書かれる。沸き立つ白雲の中に大円相があり、その中に宝冠中に3体の化仏をつけた千手観音が立つ。頭上に両手を挙げて円相に入った化仏を掲げ、化仏から上方へ放射状に12本の光条がゆらゆらとのびている。両手を頭上に掲げて化仏を載せたり、湧雲や光条線を描くといった特徴的な図像は中国の千手観音の図像との関わりが指摘されるが、彩色や描線は和様化しており、南北朝時代14世紀の作と思われる。『実相安国禅寺伝記』によると、貞和2年(1346)に「小間ノ淵」の龍神・摩訶阿弥が一峰明一の説法を聴聞し、千手観音像一軸と梵鐘一個を寄進したと伝えられている。
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