八ツ面山の雲母坑
- よみ
- やつおもてやまのうんもこう
- 指定・種別
- 市指定・史跡
- 付
- 「雲母山碑」
- 所在
- 八ツ面町 八面山
西尾市・幡豆郡周辺の中世の荘名である「吉良荘(きらのしょう)」は雲母(きらら)の産出に由来するといわれる。『続日本紀』に和銅6年(713)5月7日「大倭(やまと) 参河をして並に雲母を献(たてまつ)らしむ」とあり、『和漢三才図会』に「参河雲母山に多く出て良く」とあることから、古くから良質の雲母の産地であり、江戸時代には雲母は西尾藩の専売品ともなった。八ツ面山は古くは雲母山、吉良山などと称し、雲母の採掘が特に盛んに行なわれたが、当地の雲母採掘は明治33年の崩落事故を契機に終焉し、昭和に入ると採掘坑も転落事故の危険から、この1基を残して埋め立てられた。「雲母山碑」は西尾藩医の松崎明(雲母山人)が文政10年(1827)に久麻久神社拝殿南に建立したもので、雲母採掘の様子を表わした漢詩が刻まれている。
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