西尾城跡
中世から近世のお城
所在地:錦城町
西尾藩の城である西尾城の本丸・二の丸・東の丸にあたり、市の史跡に指定されています。
西尾市歴史公園と西尾城の歴史について
発掘調査は過去6度、現在の西尾市歴史公園内(旧本丸・二の丸)や西尾小学校敷地内(旧東の丸)で行いました。西尾城に関するものとしては室町時代から戦国時代の堀などの遺構、江戸時代の絵図に記された米長屋跡や武家屋敷の区画がみつかっています。そのほか、弥生時代中期から後期の竪穴住居・方形周溝墓も確認されています。このうち二の丸地点では、丸馬出(まるうまだし)遺構という、この地方では珍しい形状の堀で囲まれた空間が確認できました。室町時代から戦国時代にかけての堀なども多く見つかっており、ここからは当時の鍋類が多く見つかっています。本丸丑寅櫓の地点でも、再建に伴う調査の結果、櫓の根石、石垣が見つかっています。
二の丸発掘のようす
上が本丸にあたります。中央で丸くめぐる堀で囲まれた空間が丸馬出にあたるところです。16世紀後半に作られたと考えられます。
平成20年度の発掘
戦国時代の堀(障子掘)などが見つかりました。
本丸丑寅櫓跡
根石(礎石の下の地業のために行われた細かい石を敷き詰めた部分)と建物基礎の石列。再建された櫓はこの調査に基づいて、平面面積を確定して作られました。再建を目的とした調査でしたので、基盤下の調査を行っていないため、櫓の創建年代を確定することはできませんでした。出土遺物は江戸時代の瓦のみでした。
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