実相寺

ページ番号1002599  更新日 2021年6月8日

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実相寺(じっそうじ)は、西条城主・吉良氏の菩提寺として3代満氏が文永8年(1271)に建立したと伝えられます。開山には京都・東福寺から聖一国師(円爾弁円)を迎え、中国・経山寺の絵図に倣って壮大な伽藍が造営され、三河の安国寺として大いに栄えました。

写真:釈迦堂

天文15年(1546)に今川義元の軍師として名高い太原崇孚が入ると妙心寺派に転じました。その後、織田信長の兵火によって堂の多くを焼失したといいます。

見事な三河クロマツ(市文)の林に囲まれた境内中央にある釈迦堂(県文)は、宝形造檜皮葺、室町時代後期の建築です。毎年4月第2日曜日の「お釈迦さん」(花祭り)では多くの参拝者で賑わい、堂内の貞治元年(1362)に造立された釈迦三尊像(県文)や四天王像(市文)を拝観することができます。

写真:梵鐘

境内には中国鐘の影響を受けた八葉宝鐸型梵鐘(県文)、方丈本尊の如意輪観音坐像(市文)など、中世の実相寺文化の繁栄を物語る文化財が数多くあります。

ほかにも、銅水瓶(県文)、唐櫃(市文)、千手観音(市文)、聖一国師画像(市文)、方丈(市文)、庫裏(市文)など、多くの文化財を所蔵する市内屈指の名刹です。

所在
西尾市上町下屋敷15
宗派
臨済宗妙心寺派
交通
西尾駅よりタクシー15分

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