銅水瓶
- よみ
- どうすいびょう
- 指定・種別
- 県指定・工芸
- 員数
- 1口
- 法量
- 高27.9cm 口径8.4cm 胴径14.6cm 高台径10.7cm
- 材質
- 鋳銅製 轆轤仕上げ
- 時代
- 鎌倉末~南北朝時代
- 所蔵
- 上町 実相寺(西尾市岩瀬文庫寄託)
朝顔形の口、細くくびれた頸、卵形の胴。基部に蓮華を飾った注口を付け、紐状の飾りをめぐらす。菊花形の木製の蓋および注口は後補とみられ、底部にも修理の跡がある。類例の滋賀県宝厳寺(弘安11年/1288銘)や奈良県東大寺(嘉元3年/1305銘)の水瓶と比べると銅の張りがやや弱く、重量感が薄れていることから、これより若干遅れる14世紀前半の作と思われる。この形式の水瓶は、中世の禅宗などの寺院の「布薩会(ふさつえ)」という儀式の中で使用されることが多い。三河国安国寺として隆盛しながらも、現在では資料に乏しい中世の実相寺を象徴する貴重な文化財である。
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