『新編西尾市史 通史編1 原始・古代・中世』を好評頒布中です

ページ番号1007676  更新日 2024年6月27日

印刷大きな文字で印刷

最新の歴史研究によって甦る 西尾の旧石器時代~戦国織豊時代

写真:新編西尾市史 通史編1 原始・古代・中世 チラシ

A5判 約840頁 上製本 フルカラー 4,000円 

本文収録CD-ROM付き 残部僅少

 

『新編西尾市史 通史編1 原始・古代・中世』は、ほぼ旧幡豆郡の全域からなる現在の西尾市域の旧石器時代から戦国織豊時代について、歴史的な知識を広げ、所在する文化財や資料への関心を深め、市民の共通理解をサポートするテキストとなるものです。
そのために、資料に新たな研究を加え、それぞれが持つ意義を読み解き、紹介しています。
さらに西尾の人々の活動が、時々の政権や文化の中心地とどのように関わり、どのように相互に影響を及ぼしたかについても、新たな視点で記述しています。

新編西尾市史 編集委員長 金田章裕

内容 -西尾の位置と地形環境-

原始(旧石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代)

吉良町岡山の寄名山遺跡に残されたナイフ形石器の時代から古墳時代までは文字史料がないため、遺跡の立地や遺物の考古学的分析から歴史を手繰っていきました。三河湾の恵みを受けた縄文時代後晩期の八王子貝塚枯木宮貝塚の時代、水田稲作農耕の導入に苦闘した弥生時代、そして畿内の前方後円墳体制に組み込まれていった大昔の西尾地域。吉良八幡山古墳の築造に始まった首長の権力は、伊勢湾の海上交通路を掌握した正法寺古墳の被葬者で極限に達し、西川原1号墳築造の頃には律令体制に組み込まれていました。市域に残る数々の遺跡に立つと、大昔の人々の暮らしを上手に思い浮かべることができます。

考古部会 編集委員 加藤安信

古代(国造制と評制の時代・律令国家の時代・摂関政治と院政の時代)

文献史料を中心に、謎の三川・穂の国造は「国主→国造」説を用いて成立・変遷を考え、『万葉集』に見える「四極山」「笠縫之嶋」、持統太上天皇参河行幸に関する諸問題も最新の説を紹介しながら再検討しました。最難関の『和名類聚抄』幡豆郡8郷の比定は古代・中世の河道復元と変遷から新説を提示し、各郷に関しては木簡や読み直された正倉院所蔵繊維製品銘文により新事実を紹介しました。また六国史を再検討し、参河守任命者の特徴や799年の天竺人の参河漂着の実態も解明しました。最後に、陽明文庫所蔵史料等の読み直しや地名の再検討により荘園・公領制に関する新事実を提示しました。

古代部門 編集委員 田島 公

中世(鎌倉時代・南北朝時代・室町時代・戦国織豊時代・中世の社会と文化)

平安時代のおわりごろ、三河国幡豆郡の西部・中部一帯に吉良荘という荘園が成立します。鎌倉時代には足利氏の一門が吉良荘の領主となり、子孫はやがて吉良の名字を名乗りました。室町時代、将軍とつながる名門の吉良氏は京都で活躍します。戦国時代になると吉良氏は没落して、この地域は徳川家康の支配下に入り、幡豆郡東部では小笠原氏が台頭します。こうした領主たちの変遷をたどるとともに、地域社会にも目を向け、変化に富んだ中世という時代の人々の歩みを跡づけてみました。

中世部門 編集委員 山田邦明

写真:八王子貝塚出土土器
八王子貝塚出土土器

写真:正法寺古墳発掘調査の様子
正法寺古墳発掘調査の様子

写真:最厳律寺阿弥陀如来坐像
最厳律寺阿弥陀如来坐像

写真:実相寺釈迦堂
実相寺釈迦堂

写真:西尾城跡から検出された丸馬出遺構
西尾城跡から検出された丸馬出遺構

購入方法

西尾市岩瀬文庫でご購入いただけます(残部が少ないため、他の施設では販売しておりません)。
休館日は岩瀬文庫ホームページをご覧ください。

配送をご希望の場合は

  1. お名前
  2. お送り先(郵便番号をお忘れなく)
  3. 電話番号
  4. 書名と冊数

以上をファクス、メール(shishi@city.nishio.lg.jp)またはお手紙で市史編さん室までお送りください。

ご注文をいただいたら、宅急便(着払い)でお送りします。同封のお知らせにしたがい、料金(書籍代)を指定口座にお振込みください。
※振込後に領収書が必要な方は、ご注文時にその旨お知らせください。

※書籍の価格は税込です。

関連情報

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

教育委員会事務局 文化財課
〒445-0847 西尾市亀沢町480番地

電話
  • 文化財:0563-56-2459
  • 市史編さん:0563-56-8711
  • 庶務:0563-56-6660
ファクス
0563-56-2787

教育委員会事務局文化財課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。