『新編西尾市史 通史編1 原始・古代・中世』を好評頒布中です
最新の歴史研究によって甦る 西尾の旧石器時代~戦国織豊時代
A5判 約840頁 上製本 フルカラー 4,000円
本文収録CD-ROM付き 残部僅少
『新編西尾市史 通史編1 原始・古代・中世』は、ほぼ旧幡豆郡の全域からなる現在の西尾市域の旧石器時代から戦国織豊時代について、歴史的な知識を広げ、所在する文化財や資料への関心を深め、市民の共通理解をサポートするテキストとなるものです。
そのために、資料に新たな研究を加え、それぞれが持つ意義を読み解き、紹介しています。
さらに西尾の人々の活動が、時々の政権や文化の中心地とどのように関わり、どのように相互に影響を及ぼしたかについても、新たな視点で記述しています。
新編西尾市史 編集委員長 金田章裕
内容 -西尾の位置と地形環境-
原始(旧石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代)
吉良町岡山の寄名山遺跡に残されたナイフ形石器の時代から古墳時代までは文字史料がないため、遺跡の立地や遺物の考古学的分析から歴史を手繰っていきました。三河湾の恵みを受けた縄文時代後晩期の八王子貝塚や枯木宮貝塚の時代、水田稲作農耕の導入に苦闘した弥生時代、そして畿内の前方後円墳体制に組み込まれていった大昔の西尾地域。吉良八幡山古墳の築造に始まった首長の権力は、伊勢湾の海上交通路を掌握した正法寺古墳の被葬者で極限に達し、西川原1号墳築造の頃には律令体制に組み込まれていました。市域に残る数々の遺跡に立つと、大昔の人々の暮らしを上手に思い浮かべることができます。
考古部会 編集委員 加藤安信
古代(国造制と評制の時代・律令国家の時代・摂関政治と院政の時代)
文献史料を中心に、謎の三川・穂の国造は「国主→国造」説を用いて成立・変遷を考え、『万葉集』に見える「四極山」「笠縫之嶋」、持統太上天皇参河行幸に関する諸問題も最新の説を紹介しながら再検討しました。最難関の『和名類聚抄』幡豆郡8郷の比定は古代・中世の河道復元と変遷から新説を提示し、各郷に関しては木簡や読み直された正倉院所蔵繊維製品銘文により新事実を紹介しました。また六国史を再検討し、参河守任命者の特徴や799年の天竺人の参河漂着の実態も解明しました。最後に、陽明文庫所蔵史料等の読み直しや地名の再検討により荘園・公領制に関する新事実を提示しました。
古代部門 編集委員 田島 公
中世(鎌倉時代・南北朝時代・室町時代・戦国織豊時代・中世の社会と文化)
平安時代のおわりごろ、三河国幡豆郡の西部・中部一帯に吉良荘という荘園が成立します。鎌倉時代には足利氏の一門が吉良荘の領主となり、子孫はやがて吉良の名字を名乗りました。室町時代、将軍とつながる名門の吉良氏は京都で活躍します。戦国時代になると吉良氏は没落して、この地域は徳川家康の支配下に入り、幡豆郡東部では小笠原氏が台頭します。こうした領主たちの変遷をたどるとともに、地域社会にも目を向け、変化に富んだ中世という時代の人々の歩みを跡づけてみました。
中世部門 編集委員 山田邦明
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