『新編西尾市史 資料編2 古代・中世』を好評頒布中です
『古事記』『日本書紀』の神話の時代から戦国織豊時代まで1500点余りの資料が語る西尾の歴史
A5判 約760頁 上製本 口絵カラー・本文モノクロ 4,000円
付録 本文テキストデータ格納CD-ROM 残部僅少
旧一色町・吉良町・幡豆町と旧西尾市が合併した新しい西尾市域は、10世紀前半に編まれた『延喜式』や『和名類聚抄』の記載では参河国の「幡豆郡」とされた地域と「碧海郡」とされた地域の南端の一部から成り立っています。新しい西尾市域の大部分を占める幡豆郡は、8~9世紀には「播豆郡」(8世紀前半は「芳図郡」という表記も)、7世紀後半には「波豆評」と表記され、現在の三河湾三島も「播豆郡」に含まれ、「析嶋」(さくしま)「篠嶋」(しのしま)「比莫嶋」(ひまかしま)の海部(あまべ)が「御贄」(みにえ、海産物)を天皇に貢納することを務めとしていました。また、貞観元(859)年の清和天皇の大嘗祭の悠紀国に参河国が卜で撰ばれた際に斎田が置かれたのが播豆郡でした。このたび、こうした旧播豆郡に関する古代の史料を網羅することが出来ました。
古代部会 編集委員(部会長) 田島公
平安時代の後半、三河国幡豆郡に吉良荘という荘園が生まれました。鎌倉時代になると、足利氏の一門が吉良荘の領主となり、やがて吉良氏を名乗ります。室町時代に吉良氏は西条家と東条家に分かれ、将軍の一門として活躍しました。戦国時代には今川氏や徳川氏が勢力を伸ばし、吉良氏は没落して、あらたな支配体制が築かれます。本書では、中世とよばれる長い時代の、この地域(現在の西尾市域とその周辺)と吉良氏にかかわる史料(古文書や日記など)を集め、年代に沿って並べてみました。今から800年~400年前という遠い時代のことですが、地域の人々や支配者のありさまをうかがう素材としてご利用いただければ幸いです。
中世部会 編集委員(部会長) 山田邦明
内容
- 口絵・序・凡例
- 第1章 古代
- 第1節 伝承/第2節 奈良時代以前/第3節 奈良時代/第4節 平安時代
- 第5節 木簡・墨書土器
- 第6節 系図
- 第7節 参河国司一覧
- 第2章 中世
- 第1節 鎌倉時代
- 第2節 南北朝時代一/第3節 南北朝時代二
- 第4節 室町時代一/第5節 室町時代二/第6節 室町時代三
- 第7節 戦国織豊時代一/第8節 戦国織豊時代二/第9節 戦国織豊時代三/第10節 戦国織豊時代四
- 出展一覧・参考文献一覧 ほか
- 付録 テキストデータ格納CD-ROM
見どころ
中世
- 当地由来の武士で足利一族の名門・吉良氏の資料をたくさん載せました。300年余りに渡る中世吉良氏の栄枯盛衰をつぶさに追うことができます。
- 戦国時代の西尾は支配者が目まぐるしく変わります。歴史的な資料を読むことで、当地の戦国乱世を生々しく知ることができます。
古代
古代部分では古文書のほかに、木簡・墨書土器・系図に加え参河国司一覧を収載。親切丁寧な解説が各所にあり、難解な古代資料の理解を助けます。
全体
- 「綱文」(こうぶん)と資料(古文書)を年月日順にならべています。綱文は当地の歴史的な事件を現代文で書いたもの(チラシ参照)。たとえ古文書を読めなくても綱文だけで西尾の歴史を追うことができます。
- 読み易い大きな文字で美しいデザインとなっています。
- 付録CD-ROMは全文検索が可能。気になるワードを検索できます。
購入方法
西尾市岩瀬文庫でご購入いただけます(残部が少ないため他の施設では販売しておりません)。
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