応急手当
応急手当を行うのは、その場に居合わせた『あなた』です。
私たちは、いつどこで突然の怪我や病気におそわれるか予測できません。また、怪我や病気の中には、そのままにしておくと状態の悪化を招き、生命の危険におちいることがあります。このように突然、病気や怪我をしてしまった時は、救急車や医師が来るまでの間、その場に居合わせた人たちが正しい応急手当をして、尊い命を救ったり、症状の悪化を防ぐ必要があります。では、救急車は何分ぐらいで来てくれるのでしょうか。
救急車が、119番通報を受けてから現場に到着するまでの全国の平均時間は9分です。
この中でも、特に心臓病などは、一刻を争って救急処置を施さなければ救命効果が見られません。また、震災など、大規模事故発生時においては救急車の到着の遅れが考えられますので、災害現場に居合わせた人たちが行う応急手当に大きな期待がよせられています。
助かる命を助けるために。
今、市民による応急救護の知識と技術の習得が大きな世論となっています。不幸にして急病になった時や災害で怪我をした人の命を守るために、正しい応急救護の知識と技術を学び、それを日常生活の中に取り入れて、安全で健康的な生活を築かれるよう望むものです。
そこで主な応急手当を紹介します。
止血
成人の血液量は体重の約13分の1といわれ、その20パーセントが急速に失われると、出血性ショックという重い状態になり、30パーセントが急速に失われると、生命に危険を及ぼします。出血による危険度は、出血の量と速さによります。出血量が多いほど、また出血が激しい時ほど止血処置を急ぐ必要があります。いざというときのために、正しい止血法を習得しておきましょう。
直接圧迫止血法
止血法の基本であり、もっとも勧められている安全・確実な方法です。傷口に清潔なガーゼやハンカチ等を当て、強く圧迫します。また傷口を心臓より少し高くすることができれば、より効果的です。それでも血液が染み出てくるのであれば、その上から新たにガーゼやハンカチを被せ圧迫します。
やけど
やけどの進行を止め、痛みを軽減させるために早めに冷却してください。早期の冷却はやけどの進行を止め、痛みの軽減に役立ちます。
面積がそれほど大きくない時は、水道水を流しっぱなしにして、やけどの部分を冷やします。この時、やけどでできてしまった水ぶくれを破らないでください。手袋をしている手であれば、そのまま水道水で冷やします。
顔などの流水で冷やしにくい部位は、清潔なガーゼや薄いハンカチを1枚、やけどをした皮膚にあてたままにして、その上から水で濡らした清潔なタオルを頻繁に換えて冷やします。
衣服に覆われた部分にやけどをした場合、素早く脱げる上着だけ脱ぎ、衣服の上から水道水で冷やしてください。水浴槽につかって冷やすのも効果的です。やけどをした皮膚と衣服がくっついている場合は、水ぶくれを破ってしまう危険性があるため、衣服を無理に脱がせないでください。
冷やす時間の目安は、30分と覚えてください。30分冷やしたのと10分冷やしたのでは効果に大きな差がでます。ただし乳幼児の場合、冷やしすぎると体温が低下しますので、体に震えが来たら冷やすのを中止してください。
やけどに味噌やグリスを塗る方がいますが、絶対にしないでください。なにも塗らずに清潔なガーゼで覆って、すぐに近くの病院を受診してください。
心肺蘇生法
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