寺部祇園祭りの打ち込み太鼓
- よみ
- てらべぎおんまつりのうちこみだいこ
- 指定・種別
- 市指定・無形民俗文化財
- 開催地
- 西尾市寺部町 須佐之男社
7月第3土曜日に開催される寺部町須佐之男社(すさのおしゃ)の祇園祭で行なわれている。祭礼当日は、午後から花で飾りつけた台車に太鼓を載せて街路をまわり、夜には宮入りして勇壮な打ち込み太鼓が披露される。
打ち込み太鼓とは、台車に太鼓を載せて歩行打ちするもので、西三河の三河湾沿岸部(旧幡豆郡三町)に多く分布する。なかでも、寺部祇園祭りの打ち込み太鼓は、砧のような形をした桴(ばち。地元では「ぶち」と呼ぶ)と、その打ち方が独特である。打ち方は、左足を前に出し、右足を後ろに大きく引いて腰を落として力強く打ち込み、時には太鼓に背中を向け、思い切り背伸びをして打ったり、両手に持った桴を頭上で回したり、まるで酔っているかのように体を太鼓台にぶつけるような所作を行う。
この打ち込み太鼓は、現在も使用する鋲打ち太鼓に嘉永3年(1850)の銘があることから、この頃には行なわれていたことがわかる。かつては東と西の太鼓があり、東西が叩き方を競っていたという。昭和30年に青年団の廃止とともに一旦途絶えていたが、51年に保存会によって復活され、今日に至っている。
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