佐久島八劔神社・神明社合殿八日講祭

ページ番号1002893  更新日 2021年4月21日

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写真:八日講祭

よみ
さくしまはっけんじんじゃ・しんめいしゃごうでんようかこうまつり
指定・種別
市指定・無形民俗
開催地
一色町佐久島 八剱神社

弓矢で「鬼」と書かれた凧を射て邪悪を払う神事。毎年正月8日に行われるため、八日講と呼ばれている。

神事は、はじめに拝殿で修祓、献饌、祝詞奏上などが行われ、二人の弓仕が神衣(裃)を披露し、神前に奉納する。拝殿前に設けられた莚敷きの弓座に進み、青竹で作った弓に矢を番え、東の弓仕が「天筆和合楽(てんぴつわごうらく)」、西の弓仕が「地福開円満(ちふくかいえんまん)」と唱え、正面に吊るされた凧に向かって射る。凧は八角形に作られ、「鬼」と記されている。また再度、東の弓仕、西の弓仕がそれぞれ呪文を唱えるが、二度目は矢を放たず、棒持の姿勢のままとする。神事が終了すると、子どもたちが競争で凧を壊して奪い合い、これを持ち帰ると災難よけになるとされる。式の終了後は餅投げと直会(なおらい)が行われるが、かつて直会では独特の三角膳を用い、食材は豆腐とアサリと決められていた。また、餅投げは天保10年(1839)から行われたと安政6年(1859)「八日講組合並入用帳」に記されている。

祭りの発祥については不明で、明和2年(1765)に八剱社神主の筒井長太夫が白川家学頭森昌胤らから授けられた鳴弦法の秘伝書等が伝わるが、鏑矢を使用しない点や弓の弦を鳴らさない点など、通常の蟇目神事、鳴弦神事とは異なる点が多い。

かつては東・西地区8人ずつの講員によって行われていたが、近年は厄年の年男が弓仕を務めている。

(祭りの開始時間は午前10時半ごろです)

写真:神衣披露

写真:弓仕

写真:凧を壊す子どもたち

写真:三角膳

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