刈宿の大仏
- よみ
- かりやどのおおぼとけ
- 指定・種別
- 市指定・建造物
- 員数
- 1基
- 法量
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総高(地面から光背頂部)13.0m
大仏像高(台座面から大仏頭頂)9.9m
- 品質・構造
- 鉄筋コンクリート造
- 時代
- 昭和3年(1928)4月6日開眼
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附(つけたり)
- 香炉1基 賽銭箱1基 雛形木像1軀
- 所在
- 刈宿町 常福寺

常福寺境内の南端に南を向いて建つ鉄筋コンクリート造の大仏で、「刈宿(かりやど)の大仏(おおぼとけ)」として親しまれている。昭和天皇の即位の大典を機に、寺の総門の代わりとして、また漁師の安全を祈願して、全国から浄財を募って建設されたと伝わる。
建設に際しては、監督として聚楽園大仏(東海市)や道徳公園のクジラ(名古屋市)などを手掛けた名古屋のコンクリート職人 後藤鍬五郎(ごとう くわごろう)を招き、寺の檀家たちも作業に参加した。大仏の正面に設置された香炉と賽銭箱もコンクリート製で、寺には厚さ約1.8cmの板を25枚重ねた雛形(実物の40分の一)も保存されている。
大仏は説法印を結ぶ阿弥陀如来で、像内部(膝下)に設けられた仏壇の壁面には、当麻曼荼羅の内陣の華座段(阿弥陀如来を除く)が描かれている。
昭和初期以降に全国で流行した鉄筋コンクリート造の大仏の初期の作例として、また地域のランドマークとして歴史上重要である。
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