西尾いきものふれあいの里紹介(サブゾーン)
サブゾーン ※万灯山エリア(かぎ万燈の原っぱ)
センターゾーンの紹介に続いてサブゾーンの紹介をします。サブゾーンには万灯山エリア、チョウの小径、桜の並木道、野鳥の森の4つのエリアがあります。ここでは万灯山エリアをご案内します。
※900年の歴史を誇る西尾市の火祭り「かぎ万燈」は毎年盆の8月14日に行われます。西尾市の無形民族文化財に指定されている祭りで、戦国時代に亡くなった人たちの霊を慰めるために始まったと言われています。また、火の燃え方によってその年の作物の出来具合を占ったそうです。
トンボの里から万灯山へ
トンボの里から花火工場まで
トンボの里の観察小屋を右手に見て、階段を昇ると万灯山への道に出ます。
突き当たりが分かれ道(左:万灯山へ) 左はとんぼの里へ、右は万灯山への道
その道を登っていくと、分かれ道となります。右の写真のようにヘアピンカーブを折れ曲がって万灯山へと向かいます。すぐに竹藪(たけやぶ)の道へと続きます。ここでは時々キツツキ類最小のコゲラがタケをつつくドラミングの音を聞くことが出来ます。
道の左側にはモウソウチクの林、道の右側はタケと樹木のせめぎ合いが見られます。
六月になるとタケが葉を落とし、小径にはその葉が敷き詰められます。歩くたびにさわさわ、さらさら、さーさーと心地よい音が足下から湧き上がります。
この道を抜けるとゆるい上り坂となり、切り通しの道へ続きます。
行く手、左側に薄い青緑色の樹肌のエノキが突っ立ています。切り通しの土の部分にもシダ植物やキノコなどが観察出来ます。
切り通しをぬけると、道はゆるやかな下り坂となり、さらに進むとT字路となって、突き当たりは花火工場の壁です。このT字路を右に曲がり、壁に沿ってしばらく行きます。
右の道がとんぼの里への道、左は万灯山への道 T字路にたてられた心強い案内板
花火工場からロータリーへ
また、ゆるやかな登りとなります。道の中央にはヒメキンミズヒキが小さな黄色い花をいっぱいつけています。道左側には幹の皮をはがれ、立ち枯れたスギ数本が悲しそうな姿を見せています。その間にはオニグルミが1本実をたわわにつけています。
さらにのぼっていくと小さな沢を渡り、道は上へと登る階段に突き当たります。
この道の両側にはミョウガ畑があり春にはミョウガの花が見られます。階段を登りはじめると左側にはトキワツユクサが、また見上げればシイの大木が生い茂っています。
道は整備されていて、傾斜は急ですが登りやすい道となっています。
これを登り切ると、車道にでます。車道といっても今は使われていません。道幅も狭く、車は通れない通行禁止の道です。この道を右にとり、緩やかな登りへと進みます。
登り切った所に万灯山への案内標識があります。この道ではキチジョウソウが可憐な姿を見せてくれます。
ここからしばらく道に沿って登っていきます。
真っ正面にタケとアオハダの木のある曲がり角、このあたりまで舗装されていた名残があります。このカーブを曲がってさらに上へと歩を進めます。舗装が消えて道が狭くなり、道には、雨の日に流れた水によって浸食された場所がいくつか見られます。登り切る途中にイボタノキ・タブノキ・ヤブニッケイなどが観察出来ます。やがて道路が広がり開けた場所に出ます。右側にはタケヤブがあり、徐々に山の上へと勢力を伸ばしているモウソウチクの様子が観察できます。
道はその広間から北へと向かいます。
左道ばたにはムラサキケマンが見られ、右側にはカラスザンショウが頭を覆っています。この道を抜けると万灯山ロータリーに出ます。
写真に見られる階段が万灯山の山頂へ向かう道でかぎ万燈の南側(棹方(さおかた)と言う)からの登り口となります。
今回は、ここからではなくかぎ万燈の北側(鉤方(かぎかた)と言う)から山頂を目指します。
この写真左手には長圓寺へと向かうチョウの小径への入り口があります。
ロータリーから山頂へ
ロータリーから東へ、桜の並木道へと進みます。
長圓寺方面からここまでの道は、整備されていて、車で来ることが出来ます。8月14日のかぎ万燈に火がつけられる頃には、ロータリーは消防車や救急車の待機場所となります。
この道には、クサギ、タカノツメ、ヤマハゼ、リョウブなどが見られます。
ここから桜の並木道が始まる。その右手に万灯山への案内版がみえます。ここが、鉤方(かぎかた)からの登り口、コウヤボウキの登り口です。右写真のサクラの木の後ろに見える階段を上り詰めると、かぎ万燈北側の端に出ます。万灯山の頂上まであと一息。
写真に示された”つぼら”が108基、鉤状(かぎじょう)に築かれ、夜空に赤く浮かび上がります。左の大きな石を過ぎると、頂上はもうすぐです。
万灯山、頂上から西方向の景色です。遠くに三重県の御在所岳や、滋賀県の伊吹山、知多半島などを望むことが出来ます。左側に西尾市街地があり、八ツ面山が見えます。
いきものふれあいの里からここまで、多くの生き物を観察しながらの散策はどうでしたか?
帰路は写真左側の棹方(かぎ万燈南側)へと降りていきます。じきに、ロータリーを上から眺められる場所に出ます。あとは来た道を降りるだけです。
所要時間は観察しながらのゆっくりペースで往復約3~4時間かかります。
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