後奈良天皇宸翰般若心経
- よみ
- ごならてんのうしんかんはんにゃしんぎょう
- 指定・種別
- 国指定・書跡
- 員数
- 1巻
- 法量
- 縦24cm 横38cm 巻子
- 時代
- 室町時代後期
- 所蔵・管理者
- 西尾市岩瀬文庫
紺紙金字金罫。宸翰とは天皇の直筆のこと。国中に兵乱や水害・飢饉・疫病が続くなか、後奈良天皇が嵯峨天皇以来の伝統に倣い、国家の平安を祈って般若心経を書写し全国各地の社寺に奉納した。本資料はこのうち三河国に奉納された分である。同時期の天文9年(1540)に書写された京都・醍醐寺奉納の般若心経には、「今茲天下大疫、万民多阽於死亡、朕為民父母、徳不能覆、甚自痛焉、窃写般若心経一巻於金字、(中略)庶幾虖為疾病之妙薬」と強い祈りの言葉が記されている。最終的に「六十六ヶ国嶋国迄」の各国の領主を介して奉納された(「醍醐寺報恩院源雅書状案」曼殊院文書)とみられるが、現存するのは安房国・伊豆国・甲斐国などの7ヶ国のみである。
岩瀬文庫創立者の岩瀬弥助が京都の古書店から購入したもので、表装は後補であるが、木軸の中に成立当初のものと思われる水晶の軸首がはめ込まれている。岩瀬文庫の函番号は(辰-78)。
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