歯の健康
歯が生えそろっていること、自分の歯で食事を楽しめることが当たり前だと思っていませんか?
公益財団法人8020推進財団「平成30年(2018年)の第2回永久歯の抜歯原因調査」にて、全国の歯科医院における抜歯処置の主な原因が調査されました。抜歯の原因別の割合は多い順に、歯周病(37.1%)、次いでむし歯(29.2%)、破折(17.8%)、その他(7.6%)、埋伏歯(5.0%)、矯正(1.9%)となっています。第1位の歯周病と第2位のむし歯の割合を合わせると66.3%になり、なんと3分の2にもなります。
歯周病
歯周病は歯と歯ぐきの間にたまったプラーク(歯垢)にすみつく「歯周病菌」によって、歯ぐきに炎症が起こる感染症です。
歯周病は自覚症状がないまま進行することが多く、重症化すると歯が抜け落ち、二度と元にはもどりません。
歯周病は万病のもと
歯周病菌や炎症物質が歯ぐきの血管から血流にのって全身をまわり、さまざまな病気を引き起こし、悪化させます。
セルフチェックしてみよう
思いあたる症状をチェックしましょう。
【全体】
- 口臭を指摘された・自分で気になる
- 朝起きたら口の中がネバネバする
- 歯みがき後に、毛先に血がついたり、すすいだ水に血が混じることがある
【歯肉の症状】
- 歯肉が赤く腫れてきた
- 歯肉が下がり、歯が長くなった気がする
- 歯肉を押すと血や膿が出る
【歯の症状】
- 歯と歯の間に物が詰まりやすい
- 歯が浮いたような気がする
- 歯並びが変わった気がする
- 歯が揺れている気がする
【判定】
- チェックが1~3個の場合
歯周病の可能性があるため、軽度のうちに治療を受けましょう。 - チェックが4~5個以上の場合
中等度以上に歯周病が進行している可能性があります。早期に歯周病の治療を受けましょう。 - チェックがない場合
チェックがない場合でも無症状で歯周病が進行することがあるため1年に1回は歯科検診を受けましょう。
出典先:日本臨床歯周病学会
むし歯
むし歯は、口の中にいる細菌が、私達が食べたり飲んだりする糖分を餌にして作りだした酸によって、歯が溶けた状態のことを言います。
むし歯菌はほとんどの人の口の中にいるような細菌ですが、口の中で増やさないようにすること、酸をつくりにくいような生活習慣をすることで、十分予防のできる病気です。
通常は痛みなどの症状はありませんが、進行すると痛みが出たり、歯を抜かないといけなくなります。
セルフケア
歯周病やむし歯の原因となるプラークを取り除くために重要なのが毎日のセルフケアです。いつものお手入れを見直してみましょう。
- 歯ブラシの角度を使い分けよう
歯ブラシの毛先を歯の外側は90度、内側は45度の角度で当てて軽い力で小刻みに動かします。 - ルートを決めよう
一筆書きのように順番に歯を磨いていくと磨き残しを防ぐことができます。 - 歯間ケアもしっかりとしよう
歯ブラシが届かない歯間などは専用のアイテムを活用しましょう。歯科医や歯科衛生士にお口の特徴にあったアイテムや使い方のアドバイスを受けましょう。
(デンタルフロス、歯間ブラシ、シングルタフトブラシなど)
定期健診を受けましょう
セルフケアと併せて重要なのが、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアです。歯科医院で歯の定期健診を受けることで、歯の健康状態をチェックし歯周病やむし歯を早期発見することができます。歯周病やむし歯を早期発見して治療したり、予防することで歯を長く大切に使うことができます。症状が進行してから受診して治療を受けると定期的に歯科健診へ行くよりもお金がかかります。
日本歯科医師会が2018年に全国15~79歳男女を対象に実施した「歯科医療に関する一般生活者意識調査」では日本人の4人に3人がもっと早く歯医者に行っておけばよかった…と後悔しているという結果が出ています。
西尾市に住民票がある20歳以上の方は年に1回無料で歯科健診が受けられます。自分の健康のため、将来後悔しないためにも歯科健診を受け、80歳で20本以上の歯を持つ8020を目指しましょう。
あいち歯科・栄養チャンネル
愛知県は「若い世代からの口腔ケア推進事業(愛知県歯科医師会委託)」の一つとして、学校法人日本教育財団HAL名古屋との官学連携による啓発動画を作成しました。ぜひご覧ください。
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