西尾市が抱える産廃処分場問題に関する経緯

 はじめに

 西尾市一色町生田竹生新田には、産業廃棄物最終処分場(産廃処分場)の問題が2つあります。

 1つ目は、民間事業者(A)が産廃処分場を設置し、廃棄物の埋め立てを行った後、汚水処理などの浄化を行わずに「放置された産廃処分場の跡地」問題。

 2つ目は、「放置された産廃処分場の跡地」を取り囲む巨大な区域で、民間事業者(B)が計画している「新たな産廃処分場の建設」問題。

 このページでは、これらの問題の経緯について掲載します。

 経緯

 発生年

 主体   

 内容
M26~

 【西尾市一色町生田竹生新田の成り立ち】 

 海を埋め立て、竹生新田の造成が始まる

 開発後は塩田や養魚、養鰻場として利用される

S59.9

事業者

(A)

 一色町生田竹生新田において、事業者(A)が、「産廃処分場の設置届」を西尾保健所に提出(第1・2工区)

 処理品目:鉱さい(鋳物砂)

H1.7

事業者

(A)

 「一般廃棄物最終処分場の設置届」を西尾保健所に提出
H3.10

 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)改正

 最終処分場が「届出制」から「許可制」に変更

H6.2

事業者

(A)

 処分場の拡張(第3工区を追加)

 第1、2、3工区合計:約15ha

H6.2

 事業者

(A)

 埋め立てできる処理品目の変更

 鉱さい1品目 → 汚泥、ダスト類等11品目へ拡大

H11~ 近隣住民等  処分場周辺施設の破損、雨水漏れ出し等による苦情発生
H11~

愛知県、

一色町

 処分場へ立入調査等
H12

事業者

(A)

 廃棄物の受入れを終了
H12~

愛知県

 処分場の汚水処理施設について、事業者(A)を改善指導

H13.8

愛知県  処分場からの放流水等検査結果不適合により、事業者(A)を改善措置指導
H14~

事業者

(A)

 代表者変更

 以降、代表者変更が繰り返される

H14.3 愛知県  放流水、保有水等について、事業者(A)を改善勧告
H14.8 愛知県  H14.3の改善勧告が履行されず、事業者(A)を再指導
H15~

事業者

(A)

 汚水処理施設の運転停止。

 以降、施設は、稼働せず汚水処理がされないまま放置

H15~ 愛知県  処分場周辺水路の水質調査が始まる
H15.3 一色町

 事業者(A)に対して以下の内容について要求

 ・汚水処理施設の修繕と適切な管理運営

 ・公害防止協定に基づく水質検査結果の提出

 ・処分場の覆土と埋立終了届の提出

H15.5 一色町  愛知県へ事業者(A)に対して適正な指導を行うよう要望
H15.8  一色町

 愛知県へ要望書を提出

 要望内容:汚水処理施設の修繕と管理、適切な覆土と埋立終了届の提出について

H16.6  一色町

 愛知県へ期限付の要望書を提出

 要望内容はH15.8の要望書と同様

H18.3 愛知県

 事業者(A)に対して産業廃棄物処理施設及び一般廃棄物処理施設の許可を取消

 事業者(A)は、H15~汚水処理施設を停止し、処分場を放置

 愛知県は、処分場の許可を取消

 処分場は、現在まで放置された状態が続いている

 (放置されたこの処分場は、以降「跡地」と表記する)

H22.7

事業者

(B)

 事業者(B)から西尾市へ一色町生田竹生新田内での新たな事業計画に係る相談がされる

H23.3

事業者

(B)

 事業者(B)により跡地の埋立物調査が行われる
H23.3

一色町、

事業者

(B)

 一色町と事業者(B)が、跡地の埋立物調査について秘密保持契約を締結

H23.4 西尾市  西尾市と幡豆郡一色町、吉良町、幡豆町の合併
H23.9

事業者

(B)

 H23.3に実施した、跡地の埋立物調査の結果を西尾市に説明

 H23.10 西尾市

 愛知県へ事業者(B)の行った調査を説明。併せて県による跡地の土壌調査を依頼

H23.11 愛知県

 西尾市へ上記依頼の回答

 「愛知県では跡地周辺の水路で調査を行っており、異常が確認されないことから跡地の土壌調査は行わない」

H24.7~

事業者

(B)、

西尾市

 情報交換会(竹生新田の事業計画等について)

 以降、情報交換会が開催される

H25.7

事業者

(B)

 竹生新田の事業計画を西尾市議会議員(一色地区選出議員)へ説明

H25.7

事業者(B)

 事業者(B)から西尾市へ事業計画の概要が提出される

 (概要はA3用紙1枚)

 ※以降、事業者(B)は、計画地の用地買収を進める

 

 【事業計画概要】

 一色町生田竹生新田内の放置された跡地(約15ヘクタール)を浄化するため、跡地を含む周辺の土地(約53ヘクタール)で新たに産廃処分場を建設する

 

 【新たな産廃処分場の計画概要】

 面積:約53ヘクタール

 埋立容量:1,000万m

 ゴミの受け入れ期間:40~50年

 

H25.9 新聞社  西尾市の産廃問題が新聞へ掲載される
H25.10 西尾市

 跡地問題協議会、検討部会(庁内組織)を設置し、跡地の現状、問題解決手法等を検討

 以降、会議を開催

H26.3

事業者

(B)

 西尾市に対して秘密保持契約の解除
H26.3 漁協  愛知県漁業協同組合西三支部が西尾市長へ新規産廃処分場建設反対の要望書を提出
H26.3 町内会  一色地区町内会長連絡協議会が市長へ要望書を提出

H26.5

市議会  市議会が新規産廃処分場建設反対を決議
H26.5 漁協

 愛知県漁連西三支部が市議会へ新規産廃処分場の建設反対と跡地問題の解決について請願書を提出

 H26.6 採択

H26.5 町内会

 一色地区町内会長連絡協議会が市議会へ新規産廃処分場の建設反対について請願書の提出

 H26.6 採択

H26.7 市議会

 市議会が請願に係る意見書を県知事宛に提出

 内容は、新規産廃処分場の建設反対と跡地問題の解決について

H26.10

 一色地区産廃跡地問題地域会議を設置

 以降、会議を開催

H27.6

町内会等

 生田町内会及び各種団体から県知事あてに新規産廃処分場建設反対の署名及び要望書を提出(署名818人分)

H27.7

漁協

 愛知県漁連が県知事へ新規産廃処分場建設反対の要望書を提出

H27.10 市民団体

 「三河湾沿岸の環境・生活・産業を守る会」の設立

 (以降、「三河湾を守る会」と記載)

H27.11 市民団体

 三河湾を守る会が、県知事及び県議会議長宛に新規産廃処分場建設反対の署名及び要望書を提出

 ※署名20,535人分(主に一色地区の市民)

H28.4  全国産廃問題市町村連絡会に加入
H28.6 市民団体

 三河湾を守る会が、講演会を開催

 講師:元岐阜県御嵩町長 柳川氏

H28.9 市民団体

 三河湾を守る会が、県知事宛に新規産廃処分場建設反対の署名及び要望書を提出

 ※署名26,470人分(主に一色地区外の市民)

H28.10 市民団体

 三河湾を守る会が、市長宛に新規産廃処分場建設反対を求める要望書を提出

 ※署名26,470人分(主に一色地区外の市民)

H28.11 漁協

 愛知県漁連が市議会へ建設反対を求める請願書を提出

 ※H28.12 採択

H28.12 市民団体

 三河湾を守る会が、環境省に県への指導や廃掃法の規制強化について要望書を提出

H29.1 市議会  県知事宛に県漁連の請願に係る意見書を提出
H29.2 市民団体

 三河湾を守る会が、市議会議長へ「西尾市一色地区の産業廃棄物最終処分場建設に反対する意見書の提出を求める請願書」を提出

 ※H29.3 採択

H29.2

 市長が施政方針質問で

「新たな産廃処分場を建設する必要はない」と答弁をする

H29.5 市 

 市長が県知事宛に「新たな産業廃棄物処分場の建設に許可を与えないことを求める要望書」を提出

H29.5 市議会  市議会議長が県知事宛に意見書を提出
H29.7

 中村市長が就任

 (一色町生田地区への産廃処分場の建設は、市長就任以前から反対であった)

H29.8

 一色地区産廃跡地問題地域会議から市長へ産廃跡地への対応に係る提案書を提出

 H29.8

 新規産廃処分場建設計画影響調査研究会の設置

 以降、会議を開催

H29.10 市民団体  三河湾を守る会が西尾市長へ新規産廃処分の建設反対と跡地問題の解決について要望書を提出
H30.3

 新規産廃処分場建設計画影響調査研究会が市長へ「西尾市産業廃棄物処理施設の建設による周辺環境等への影響に関する研究結果報告書」を提出

 報告書では、竹生新田への産廃処理施設の建設は、回避されることが望ましいと結論付けられた。

H30年度

 「市長と語る市政懇談会」で、市長が産廃問題について説明

 ※H30年度は、産廃問題、PFI事業、市民病院運営の3点に議題を限定し、市内6会場で開催

H30.5 市民団体

 「産廃建設阻止!西尾市民会議」設立

 (以降、「西尾市民会議」と記載)

H30.5  全国産廃問題市町村連絡会が西尾市で総会、講演会を開催
H30.5  市長が県知事あてに跡地、新たな産廃処分場建設計画に係る要望書を提出
H30.8

 産廃処分場問題に関する市民情報共有会議の設置

 以降、会議を開催

H30.11 市民団体

 三河湾を守る会が、講演会を開催

 講師:元岐阜県御嵩町長 柳川氏(第2回)

H30.12 市民団体

 つボイノリオ氏が西尾市民会議の特別顧問へ就任

 つボイノリオ氏の特別顧問就任式、講演会の開催

H30.12

 産廃処分場跡地周辺環境調査検証会議を設置

 以降、会議を開催

H30.12  全国産廃問題市町村連絡会から環境省へ産廃等に関する法整備について要望書の提出

H31.1

漁協  愛知県漁連西三支部から市に「産業廃棄物処分場の立地を抑制する市独自の条例の早期制定を求める要望書」の提出
H31.2

 産廃建設阻止に関する市民団体連絡会の開催

 以降、会議を開催

H31.3 市民団体  西尾市民会議と「たたかう市民とともにゴミ問題の解決をめざす弁護士連絡会」(以降、「ゴミ弁連」と記載)が「一色町生田地区産廃建設反対住民集会」を開催
H31.3

 「西尾市産業廃棄物等関連施設の設置に係る紛争の予防及び調整に関する条例」制定

 (以降、「紛争予防条例」と記載)

R1.5  紛争予防条例の施行
R1.5 市民団体

 西尾市民会議が総会、講演会、物産展を開催

 講演会「つボイノリオと西尾の未来を語ろう!」

 講師:つボイノリオ氏

 物産展「にしお地域ブランド物産展」

R1.9

  「産廃処分場問題説明動画」を制作

 YouTubeへ動画掲載、DVDの貸し出し、説明会での使用等

R1.11 市民団体

 西尾市民会議が講演会を開催

 講演会「NPO法人産廃ネットワーク三重の顧問弁護士が語る西尾産廃処分場の問題点と市民運動」

 講師:村田弁護士