□■企画展示室■□
 

企 画 展


ようこそ

〜江戸時代の本に見えるふしぎなイキモノたち〜

 

平成2628日(土)〜31日(日)

入場無料

さあ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。
こちらに取り揃えましたるは、江戸時代の人々の見聞きし、本の中に書き残した、世にも稀なる珍獣でございます。
実際に目撃されたもの、伝説として語り継がれるもの、お話の中に出てくるもの…
嘘か眞かふしぎなイキモノたちを、どうかごゆるりとご覧ください。

 

 T.いた?いない?伝説の珍獣

 江戸時代の書物をひもとくと、現実と幻想のあわいを行き来するイキモノたちが、確かな存在感をもって姿を現します。高名な学者や身分のある武士などの書き残した本にも、伝説の珍獣たちがしっかり記されます。江戸時代に出版された日本初の百科事典の解説文をひもときながら見てみましょう。

<登場するイキモノ>

河童・天狗・鳳凰・獏

<出品資料>

『倭漢三才図会』(33−26)・『水虎考略』(77)・『水虎考略後編』(162−210)・『水乕奇譚』(158−86)・『介品獣品』(卯−20)・『烹襍の記』(24−39)・『雲根志』(29−55)・『百花鳥』(辰−18)・『本草図説』(45−11)・『北斎漫画』(73−49)・『宝船集』(子−124)

 

『水虎考略』より 河童

 

『烹襍の記』より 天狗

 

『倭漢三才図会』より 鳳凰   『北斎漫画』より 獏

  

 

 

 U.目撃!日常に現れた珍獣

 何気ない暮らしの中で、ふとした瞬間に出会った思いもかけない謎の生き物…その驚きと興奮をそのままに、人々が書き残した珍獣との遭遇記録です。

<登場するイキモノ>

雷獣・水犀・蟒蛇・異鳥・奇虫・海獺

<出品資料>

『<尾張国春日井郡>田幡志』(152−159)・『奇怪集』(152−218)・『<実説奇談>紫陽花著聞』(76−112)・『禽品』(卯−17)・『希有談』(52−219)・『<天保四巳日記>海獺談話図会』(19−63) 

 

『奇怪集』より 雷獣

 

『<実説奇談>紫陽花著聞』より 蟒蛇

 

『希有談』より 奇虫

 

『禽品』より 異鳥

   
『<天保四巳日記>海獺談話図会』より 海獺    

 

   
 V.珍獣アクアリウム

 珍獣がいるのは地上ばかりではありません。未だ人知の及ばぬ海の中から現れ、記録に残された不思議なイキモノたちをご紹介しましょう。

<登場するイキモノ>

大蟹・姫魚・人魚・魚虎・龍頭魚・海坊主・木魚・蛙変魚

<出品資料>

『諸国奇石図』(巳−8)・『以文会随筆』(26−163)・『魚類集』(寅−20)・『本草図説』(45−11)・『<魚貝>能毒品物図考』(31−37・『まめなくさ』(96−155)・『栗氏千虫譜』(46−38

 

『諸国奇石図』より 大蟹

 

『以文会随筆』より 姫魚

 

『栗氏千虫譜』より 蛙変魚

 

『魚類集』より 魚虎・人魚

     

 W.珍獣情報 ―本草学者の研究から―

 本草学とは中国の薬草学に端を発する学問で、やがて植物のみならず動物や鉱物などへも対象を広げた博物学へと発展しました。自然界に産するあらゆるものを研究対象とする本草学者にとって、未知の生物の情報収集は欠かせません。たとえその生物を一度も見たことがなくとも、鎖国政策や未発達な通信手段など限られた条件のなか、驚くべき収集力をもって国内外の珍獣情報を集めていました。

<登場するイキモノ>

麒麟・猟虎・阿郎悪烏当・犀・風鳥・一角・獅子・福禄

<出品資料>

『本草図説』(45−11)・『獣類写生』(49−21)・『本草写生図』(午−81)・『一角纂考』(22−42)・『紅毛雑話』(13−80)・『天産画譜』(126−71)

 

『本草図説』より 麒麟   『一角纂考』より 一角

 

『本草写生図』より 風鳥

 

『天産画譜』より 福禄 

     

 X.インポートものの珍獣

 外国渡りの動物たち。現代ではおなじみの動物でも、当時の人々にとっては大変珍しく、見世物として大フィーバーしたものも。外国渡りの珍獣はほかの見世物に比べて見物料が高く設定されることが多かったようですが、それでも盛況となるほどの人気ぶりでした。また人気にあやかって関連の出版物や工芸品、おもちゃなどが売り出されるなどの便乗商法まで現れるのは、今も昔も変わりません。

<登場するイキモノ>

象・豹・駱駝・火喰鳥・ムスクリヤアトカットウ・鸚哥

<出品資料>

『武陽観場画譜』(午−94)・『象のみつき』(96−25)・『奇観叢・奇技叢』(165−33)・『駱駝考』(29−20)・『錦絵帖』(49−77)・『瓦版招牌』(50−9ロ)・『額摩鳥考』(32−35)・『ムツクリヤカット之図』(午−18)・『本草図説』(45−11)・『禽品』(卯−17)

 

『ムツクリヤカット之図』より ムスクリヤアトカットウ

  『武陽観場画譜』より 豹

 

『武陽観場画譜』より 象 『錦絵帖』より 駱駝
   
□■展示解説■□
7月19日(土)・8月16日(土)
□■連続講座■□
「延暦18年の崑崙人(天竺人)の参河国漂着と綿種の伝来」  7月26日(土)
 田島 公氏(東京大学史料編纂所教授)
□■古文書講座■□
「江戸時代の珍獣記録を読んでみよう!」 8月30日(土) 
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