梅津長者物語 うめづのちょうじゃものがたり 

西尾市岩瀬文庫コレクション

(午−63) 紙本着色 巻子本 2巻

 昔、山城国の梅津の里に、大変貧しいながらも信心深く、正直な左近丞夫婦がおりました。ある日、不思議な老人(実は恵比寿神の化身)に親切にしたことがきっかけで、夫婦のもとに七福神が次々と訪れます。左近丞の家に住みつく貧乏神を追い出し、襲いかかる盗賊どもを撃退した七福神たちは、歌舞管弦の宴を繰り広げ、夫婦に祝福を授けました。左近丞の妻は関白の若君の乳母となり、左近丞も官職を得て、梅津の里を領地として賜り、子々孫々まで富み栄えました。

 岩瀬文庫の梅津長者物語は、江戸時代前期の幕府御用絵師・住吉如慶広澄が描いた物語絵巻を、絵師が文政2年(1819)に写したものです。薄い紙に淡い彩色で描かれ、一部に著色を省略し、顔料の名前を注記したところもあり、粉本(画技の勉強用、お手本用)として制作したものと思われます。

粗末な小屋に住む左近丞夫妻。縁には穴があき、かまどの煙も絶えている。

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