三河一刀彫 ~ 大胆なノミさばきが木肌を生かします

錦城町一刀彫 神谷健司

大胆に省略された力強い彫りの中に、味のある表情や姿が際立つ三河一刀彫。紅松や楠の一片、その木肌の美しさは見事な手さばきによってさらに価値を高めます。作品は十二支を始め、奴、郷土三大英傑、翁など地元の文化や伝統にテーマを取ったものが中心で、特に国の重要無形文化財の御殿万歳を作品にした「一刀彫三河万歳」は人気を集めています。 
 

きらら鈴 ~ 素朴な味わいがコロコロ、響きます

八ツ面町 松田克己

きらら鈴「きらら鈴」は、三河瓦土にきらら(雲母)をちりばめて焼いた土鈴で愛と幸せのシンボル。かつて市内の八ツ面山は上質の雲母を多く産出し、それを利用して江戸時代末期からつくられてきました。土特有の鈴の音が心に懐かしく響き、海外からも愛されています。 「三河の銀狐」は西尾の民話にテーマを取ったもので、どちらも同じ窯でつくられています。他には十二支もあり、どれもきららの採集から土探しまで大切にする三代目作者の温かみがにじみ出てくるようなものばかりです。


 

吉良の赤馬 ~ 愛馬赤馬に乗った吉良公がモデルです

つくしが丘 井上裕美赤馬

三河吉良の領主であった吉良上野介義央が愛馬に乗り、領内の治水事業を巡視した姿を表した、吉良の赤馬。桐のおが粉にのりを混ぜ煮詰め、粘土状に練られたものを型抜きした後、1か月掛けて乾燥し、顔料で着色。さらに、にかわでつやを出すという昔ながらの手づくりで、手のひらに乗る小さなものが一つひとつ丹精込めてつくられます。江戸時代から伝わる素朴な温かみのある郷土玩具で、現在は 八代目が受け継いでいます。

 

竹工芸 ~ 繊細なさざなみ編みは、一個の芸術品です

山下町 鳥居一峯 竹工芸

繊細でしなやかな竹の持ち味を最大に引き出す竹工芸。竹を削り、皮を削り、薄く剥ぎ、細かいテープ状の“ひご”をつくるところから始まります。そして一本一本違う竹の個性を見極め、材質にあった形に緻密な計算に基づいて丹念に編み上げていきます。数年前、ドイツの工芸美術館でアジア独特の工芸品として紹介され脚光を浴びたほどです。作品は主に花器が多く、この地方の茶の湯文化を支えています。

 

三河工芸ガラス ~ 上質な空間を創造するガラスアートです

富山町 神谷一彦 ガラス工房

大きな透明ガラスの壁面に浮かび上がった乙女の姿。見るものを幻想的でロマンチックな空間へ誘うようです。美しい女性や古代の風物、優雅な花々など、格調高く優雅なテーマを中心に、丹念に緻密にエッチング(彫刻)されています。エッチンググラスの他、ステンドグラス、バーナーワークなど芸術としての工芸ガラスに意欲的に取り組み、大作ばかりでなくインテリア感覚の小物にもその世界を広げています。

制作のかたわら、自らの作品を展示する三河工芸ガラス美術館の開館、またガラス体験講座を一般向けに開講するなど、工芸ガラス芸術の普及に努めています。  

鶴城焼 ~ 飾り気のない自然の温もりが伝わります

山下町 内藤義山 鶴城焼

地元の土をおりまぜ、あな窯で焼かれた自然釉の焼き物です。西尾の香り高いお茶をさらにおいしくさせてくれる抹茶茶碗、花器、水差しなどが主な作品。「鶴城」とも呼ばれた西尾城の名にちなみ、鶴城焼と呼ばれています。時を経て使い込まれながら、次第に深みが増してきます。他にも生活の場にあって食を演出したり、暮らしに潤いを与える斬新な器や、つや消しの皿、陶壁など、多彩な作風で土にいのちが生まれています。 

 

石彫 ~ 御影石にほのぼのとした優しさが刻まれます

米野町 石彫江本幸二

見る者に思わず微笑みが漏れそうな石彫りのアート。三河の御影石に刻まれた、優しげな母子や童、そして気高い仏様の像。辺りにノミの音がこだまして、堅い石の塊に柔らかな曲線が少しずつ現れてきます。

 

 

 

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