木造釈迦如来坐像 もくぞうあみだにょらいざぞう

 指定・種別  市指定・彫刻
 員数     1躯 
 法量     像高43cm 
 材質     木造(寄木造) 玉眼 
 時代     南北朝~室町時代 
 所蔵     康全寺(満全町) 

    

康全寺本堂に安置される釈迦如来坐像。『三州西尾山康全禅寺記』には、康全寺の前身寺院の一つである神宮寺釈迦堂(釈迦院)の本尊であったと記されている。康全寺は、西条城の鎮守である松山八幡六坊のうち神宮寺と金剛王院を前身とし、応永5年(1398)に却外乗空禅師が再興し、吉良満貞によって満全寺と名付けられたという。『家忠日記』によると天正7年(1579)に徳川家康の止宿の記事があり、その頃に康全寺と改称したと伝えられる。
本像は、ヒノキ材の寄木造で、像内に内刳を施し、眼に玉眼を嵌入する。肉身部は当初は金泥塗りであったかと思われ、衣部には盛り上げ彩色の痕跡が見られる。両耳後ろで前後二材(頭体共木)を矧ぎ、頭部は三道下で割首して内刳を施し、玉眼を嵌める。体部は右膝奥材・左体側部材・両脚部材を寄せ、像心束と根幹部材の左脇内側に通い桟を彫り残して像内を大きく内刳る。 像内に墨書銘等はなく、制作時期や作者は不明であるが、像全体のプロポーションや衣文表現、像内に像心束を残す構造などから南北朝~室町時代の制作と考えられる。
小像ながらも厳かな存在感をあらわす仏像であり、西条城八幡六坊のゆかりの像と伝える点からも重要な作例である。