田中長嶺「明治殉教絵史」  たなかながね めいじじゅんきょうえし

 殉教絵詞写真

指定・種別

市指定・歴史資料

員数

2冊

時代

明治

作者

田中長嶺

所蔵

中町 聖運寺

 

明治4年(1871)3月に起こった大浜騒動事件を、田中長嶺が40年後に取材し、巧みな絵と簡潔な行文で描いた絵史。大浜騒動は、菊間藩大浜出張所が明治新政府の方針に基いて寺院の統廃合などを強制しようとしたことに端を発し、鷲塚村(現碧南市)で3千人の東本願寺派僧侶と百姓が大浜出張所の役人と激突した真宗一揆である。鷲塚騒動、菊間藩事件とも呼ばれる。

作者の田中長嶺(1849~1922)は、新潟県三島郡出身。若い頃に医学、画業を志し、後に農業のかたわら菌類学を研究し、宮内省御料局の嘱託となった。しかし自身が開発した日本初の菌類(椎茸)の人工接種栽培法と木炭改良窯の普及指導のために離職し、日本各地を巡って山間地の殖産振興のために尽力した。晩年は三河の文化人たちのもとに寄宿し、歴史や民俗、考古学の研究に打ち込み、多くの著作を遺した。

 


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