後柏原天皇宸翰御消息 はく少将宛   
 ごかしわばらてんのうしんかんごしょうそく  はくしょうしょうあて

指定・種別  国指定・書跡

員数      1巻(2紙)  巻子

法量      縦33.1cm 横92.3cm 

時代      室町時代

所蔵      吉良町岡山 花岳寺

吉良若狭守義冬(吉良上野介義央の父)の寄進の品。天皇直筆の書を宸翰(しんかん)といい、本宸翰は後柏原天皇(1464~1526)が左少将(のち神祇伯)の白川雅業(まさなり)に宛てた消息(手紙)である。出奔遁世をしようとする雅業をたしなめ、念仏三昧は老年になってからでよいではないか、使命をわきまえ神祇伯家の伝統を保つために一心に尽くすべき、と諭す。天皇の高い見識と年若き廷臣への情愛に溢れた文言が雄渾な筆致と相俟って心を打つ。
本文は女房奉書に擬した散らし書きで書かれ、短い文を改行しながら右上から左下へと散らして書かれ、紙がいっぱいになると小文字で行間に書き足されている。吉良家と姻戚関係にあった大炊御門(おおいみかど)家から吉良家に贈られたものとみられる。